国立病院機構の薬剤師として働くということ
更新:2023/04/14
[職種・勤務先]国立病院機構の薬剤師と言ってもなかなかイメージがわきません。
さらに似たような施設名もあり、きちんと国立病院機構とはなにか、どのような特徴があるのかはわかりにくいことでしょう。
そこで今回は国立病院機構の特徴などを踏まえて、薬剤師が転職するためのヒントを見出していきましょう☆☆☆
国立病院機構の薬剤師って普通の病院と違う?
国立病院機構の薬剤師というと、国立病院ではたらく薬剤師と勘違いされる方もいますが、実はまったくの別物です。
まず、国立病院機構というものは、厚生労働省の管轄内にある独立行政法人になります。
そのため、国立病院機構の薬剤師がもらえる給与の基準などを見てみると、国家公務員と同じ基準であることが分かります。
これに対して、国立病院の薬剤師というのは地方公務員になります。
そのため、国立病院機構であればどこに新卒で就職しても同じ収入スタートですが、国立病院であれば、田舎より都心のほうが収入が良い傾向があります。
ちなみに、国立病院で働く薬剤師の年収は400万円から600万円が相場とされていて、その金額は前述したとおり、その地域によって異なります。
対して国立病院機構であれば、薬剤師の初任給は200,800円程度とされていて、以前の大学卒の4年制の卒業生であれば、178,200円程度と定められています。
また、国立病院機構というと、似たような名前の国立大学付属病院とも間違えられがちです。
確かに似ていますが、まったく違うものであり、それは医療センターなどといった名前のついた施設も同様です。
ちなみに、国立病院機構の一部と思われがちな赤十字社はまったくの別物ですが、国立病院機構と同様に日本赤十字社も独立行政法人によって運営されている形態になります。
国立病院機構の薬剤師として働くメリットとデメリット
国立病院機構の薬剤師のお仕事の特徴はというと、各ブロックごとで病院をローテーションで経験できるので、様々な病院を経験できること、そして病院業務に力を入れていることから積極的にチーム医療に関われる可能性が高いからです。
実際に、そのメリットを魅力に感じて多くの薬剤師が国立病院機構を就職先に選んでいます。
また、関東区域、四国区域など、各ブロックごとでだいたい3から5年という任期で配属先である病院が変わることから転勤族と同じような感じですが、ブロックで区切られていることから、ある程度住みたい区域を限定できるという点も良い点だと言えます。
しかし、やはり何事にもデメリットがあります。いくら区域のブロック内での転勤のみといえど、同じ家からの通勤はなかなかきついものです。
特に家族持ちになれば3から5年毎に生活環境が変わるというのは家族全員の負担になります。特に学区(校区)が変わることで学校が変わるということは子どもにとっては大変なことでしょう。
また、女性薬剤師であれば、産休、育休などといった休暇は国家公務員に準ずる福利厚生から仕事を続けやすいですが、一度退職手続きをしてしまうと復職は非常に難しい物になります。
何しろ国立病院機構の転職者の採用は欠員が出た時のみに限られる場合が多く、ほとんどの場合、新卒の薬剤師しか取らないからです。
一度仕事を離れてしまうと、薬剤師に急な退職者が出なければ戻れない、国立病院機構の薬剤師が転職を考える事がなかなか出来ない要因の1つといえるでしょう。
なにしろ、国立病院機構の雇用というのはパートやアルバイトはなく、正規雇用のみです。
非常勤でもいいから、ということが出来ないのが国立病院機構の融通の効かなさという特徴の1つを示しているといえるかも知れません。
さて、国立病院機構から転職する、もしくは国立病院機構に転職したいと考えている人がまずするべきとオススメしたいのが薬剤師の転職サイトへの登録です。
自力での転職というのは、少ない情報量である意味賭けに出るようなものです。
前述したとおり、国立病院機構から転職しようとして、失敗したからじゃあ、戻ろうとはなかなか出来ません。
また、他の職業から国立病院機構に入るのに失敗した場合、すぐに戻れると言ったら薬局くらいでしょうか。
そのようなリスクを追うのではなく、確実に欲しい、そして必要な情報を手に入れられる専門の薬剤師転職サイトを利用することが効率的です。
特に欠員が出なければ募集が出されない国立病院機構であれば、ある意味情報を入手したものから試験対策などができるので得です。
また、薬剤師の転職のための専門サイトなので、その対策方法などのノウハウも熟知しています。ぜひ、これらのサイトで効率的な就職活動を行いましょう。
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