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療養型病院、薬剤師は未来を見据えたお仕事

更新:2023/04/14

[職種・勤務先]

療養型病院の薬剤師は給与の良さと穏やかな勤務状況がメリットとして挙がりますが、もちろんそれだけではありません。

もし転職先として考慮する際、どのような点に注意すべきか、具体例を通して見て行きましょう☆☆☆

療養型病院の薬剤師は楽で高収入!?

療養型病院の薬剤師の給与とはどのようなものなのでしょうか。民間の病院に勤める30代の病院薬剤師の年収相場を見てみると、だいたい350万~400万円とされています。

病院を大きく分けると、療養型病院の他に、急性期型病院とケアミックス病院があります。

一般的に患者さんの容態が変わりやすい急性期型病院では、多くの症状を持つ、もしくは持つ可能性のある患者さんの治療を行うために、取り扱う医薬品も多く、それに伴って幅広い知識が必要になる、という特徴があります。

その分やりがいやスキルアップがし易いという面もありますが、患者さんの容態の変化に対応するために当直もある可能性が高く、勤務時間が長いのに年収が低めであるというデメリットが有ります。

対して、ある程度病状が安定した患者さんの入院している療養型病院では、基本的に残業が少なく、当直も少ないのにもかかわらず、年収が高くなる傾向があります。

基本的に治療法の決まった患者さんに対して同じ医療行為を長期間継続する、ということから長期間にわたって患者さんとのコミュニケーションを取り続ける療養型病院は、たしかに年収面では恵まれていますが、同じ処方を行うことからやりがいやスキルアップには物足りなさを感じるかもしれません。

療養型病院の薬剤師はながーい付き合い!

療養型病院の薬剤師として働く魅力というのはやはり長い間患者さんと関わっていける、という点にあるでしょう。

長期的に入院することがほとんどなので、療養型の病院薬剤師の主な仕事というのは、医師や看護師を始めとした医療メンバーと連携したチーム医療を行っていきます。

その中で患者さんだけでなく、医療人のチームの中でもつながりが生まれ、新たなやりがいが生まれるかもしれません。

急性期型病院であれば、患者さんの入れ替わりが激しく、カルテを通したお付き合いのみになってしまうかもしれませんし、患者さんの病状、そして医師の治療方針をきちんと知る前に退院してしまう、ということもありえます。

より患者さんと実際に面と向かって話しながら踏み込んだ服薬指導を行えることは患者さんが良くなっていくことを見守れるということもあり、医療人としての意義、誇りを感じられるとも言えるでしょう。

療養型病院の薬剤師で得られるアピールポイント!

療養型病院の薬剤師として働く中で大きな特徴となるのは、療養型病院に入院する患者さんの多くは高齢者ということです。

最近では高齢化社会になってきたこともあり、この傾向は顕著になっています。

高齢の患者さんを相手にすることは今後の社会に対応するスキルを得られるということもあり、何かの事情で転職を必要とした時にアピールポイントの1つとして活かせる可能性が高くなります。

在宅医療に注目が向けられている現代ですが、やはり誰かに見てもらいたいということから療養型病院を選択する人も少なくありません。

万が一今の職場から転職しなければならなくなった際に、一度勤務を経験しておくと在宅医療や患者さんに多く高齢者のいる療養型病院を始めとして、患者さんの中に高齢者が多く、今後も増えるであろう、急性期型病院や調剤薬局に対してもアピール出来る点となるでしょう。

療養型病院の薬剤師のポイント、高齢者の患者さん

療養型病院の薬剤師が感じる仕事の難しさは患者さんの大部分が高齢者ということがあるでしょう。

高齢者の方を患者さんに持つことは、患者さんの処方されている薬剤をすべて管理しなければならないということになります。

これが若い患者さんならば、基本的にそこまでの薬剤の種類を摂取しないことや、もともと体力や免疫力があるので風邪薬程度ではなかなか命の危険はないかもしれませんが、高齢者となるとそうは行きません。

ちょっとした風邪でも命取りになる可能性があり、それを悪化させる、もしくは治す効果のない僑胞する薬の組み合わせを渡してしまうと大変危険になります。これは大きな責任を伴います。

また、場合によっては認知症の患者さんであることもあり、コミュニケーションを取ることが難しいことも考えられます。

薬を飲んだかどうかを覚えていなくて薬を飲んでくれなかったり、逆に薬を要求されるかもしれません。

それをうまく納得させるということも薬剤師に求められるといっていいかもしれません。

療養型病院の運営方法や従業員に対する手当などといった福利厚生以外にも、患者さんの年齢構成で薬剤師の仕事内容、そして大変さは異なります。

そのため、薬剤師専用の転職サイトを活用しての情報収集がオススメです。まずは登録から初めて情報を効率良く集めてみてはいかがでしょうか。

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執筆者情報

薬剤師転職JAPAN編集部
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