薬剤師の使命は患者の利益を守ること!かかりつけ薬剤師ならできる!
更新:2023/03/29
[モチベーション]
目次
薬剤師の使命は患者さんの利益を守ること
薬剤師の役割と使命は何だろう?
薬剤師の使命とは何でしょうか?
薬剤師は医療機関や社会の中で、いろいろな役割を果たしています。
日本薬剤師会のデータによると、職場別の薬剤師割合は次のようになっています。
<職場別の薬剤師割合>
- 薬局:52.7%
- 病院:18.8%
- 医薬品企業:17.1%
- 大学:2.7%
- 行政:2.3%
- その他:6.4%
薬局と病院で働く薬剤師の割合は、全体の71.5%を占めます。
新薬の開発や流通、研究・行政に関わる薬剤師もいますが、多くの薬剤師は医療機関や薬局で働いています。
薬局や病院で働く薬剤師は、「処方箋に基づいて調剤を行い、OTC薬を販売し、患者さんに渡すこと」が主な役割になります。
この役割から考えると、「医師の指示通りにミスなく調剤する」ことが薬剤師の使命と言うことができます。
でも、本当にそうなのでしょうか?
「医師の指示通りにミスなく調剤して、確実に患者さんに手渡す」
これが薬剤師の使命?
本当に?
「医師の指示通りにミスなく調剤して、確実に患者さんに手渡す」
これを行うのは、薬剤師にとって、とても大切な仕事です。
処方箋と違う調剤をしたら、患者さんの命に関わります。
また、調剤した薬を違う患者さんに手渡したら、それも患者さんの命に関わります。
だから、「医師の指示通りにミスなく調剤して、確実に患者さんに手渡す」というのは、薬剤師の重要な役割です。
ただ、これは薬剤師の「最低限の役割」ですよね。
なぜなら、「医師の指示通りにミスなく調剤して、確実に患者さんに手渡す」というのは、AIでもできることだからです。
もし、薬剤師の使命が「医師の指示通りにミスなく調剤して、患者さんに手渡す」というのであれば、近い将来、薬剤師の仕事はすべてAIにとって代わられ、薬剤師は職を失うでしょう。
でも、薬剤師の仕事はAI化が進んでもなくなるものではありません。
なぜなら、AIではできない薬剤師の使命があるからです。
薬剤師の使命は薬剤に関する患者さんの利益を守ること
薬剤師の使命は、薬剤に関する患者さんの利益を守ることです。
日本薬剤師会のホームページで紹介されていた薬剤師の使命に関する記事によると、薬剤師の使命は「ファーマシューティカルケア」です。
ファーマシューティカルケアとは、「薬剤師の行動の中心に患者さんの利益を据える」ことです。
つまり、薬剤師の使命は、患者さんの利益を守ることになります。
では、どうしたら、患者さんの利益を守ることができるのでしょうか?
ただ単に、「医師の指示通りにミスなく調剤して、確実に患者さんに手渡す」という仕事をしていたら、患者さんの利益を守ることはできません。
薬剤師(自分)の中心に患者さんの利益を据え、患者さんの利益を守るためには、自分で考えて行動しなければいけません。
具体的には、次のような行動が患者さんの利益を守ることにつながります。
- 処方箋にミスがないか、適正な処方かをチェックし、必要時は医師に確認する
- 患者の服薬管理をする
- 患者に応じた服薬指導をする
- 患者の不安に耳を傾ける
- 患者を継続的にサポートしていく
ただ言われたことをミスなく行うだけでは、薬剤師はAIの波に飲み込まれていきます。
AIではできないことや人間の薬剤師だからできること、患者さん第一で働くこと、患者さんの利益を守ることで、薬剤師の使命を果たすことができるのです。
薬剤師の使命を果たすならかかりつけ薬剤師はうってつけの制度!
薬剤師の使命は、患者さんの利益を守ることです。
という人もいると思います。
そんなあなたには、かかりつけ薬剤師になることを全力でおすすめします。
薬剤師の使命を果たすなら、かかりつけ薬剤師はうってつけの制度なんです。
かかりつけ薬剤師は薬剤師の使命をすべてカバーできる仕事
薬剤師の使命を果たすためには、かかりつけ薬剤師はうってつけの制度です。
かかりつけ薬剤師には、次の3つの役割があります。
- 服薬情報の一元的・継続的把握
- 24時間対応・在宅対応
- 医療機関など関係機関との連携
かかりつけ薬剤師になると、その患者さんの薬剤に関することすべてに関わり、患者さんの利益を守ることができます。
かかりつけ薬剤師の具体的な仕事を挙げてみます。
- ほかの医療機関の処方薬、市販薬、健康食品、サプリメントなどをまとめて把握する
- 相互作用などを確認して、服薬のアドバイスをする
- 服薬記録や服薬後の経過を継続して確認
- 体調の変化などを必要時医療機関へ連絡
- 残薬を把握し調整する
- 夜間や休日でも薬の相談、調剤を行う
これらはAIにはできないことです。
患者さんの利益を守るために、薬剤師が患者さん第一で考え行動することでできることです。
だから、かかりつけ薬剤師になることで、自然と薬剤師の使命を全うしていくことができるのです。
かかりつけ薬剤師制度が薬剤師の使命を担っている
かかりつけ薬剤師になることで、自ずと薬剤師の使命を果たすことができます。
もちろん、かかりつけ薬剤師以外の薬剤師も、患者さんの利益を守ること、つまり薬剤師の使命を果たすことはできます。
病院薬剤師も病棟に出て、患者さんの服薬管理・服薬指導をするなど、ただ単に「調剤するだけ」ではありません。
また、ドラッグストアの薬剤師も患者さんの薬歴・症状、服薬に関する不安などを聞いて、適切な市販薬を選択することで、患者さんの利益を守ることができます。
ただ、長期にわたって継続的にサポートするという要素を考えると、薬剤師の使命を全うするには、かかりつけ薬剤師がピッタリであると言えるのです。
かかりつけ薬剤師制度が薬剤師の使命を担っていると言っても過言ではないでしょう。
薬剤師の使命は健康サポート薬局でさらに広がっていく
薬剤師の使命は、患者さんの利益を守ることであり、かかりつけ薬剤師をすることで、その使命を全うすることができます。
この時点では、薬剤師の使命の対象は、患者さん個人ですよね。
しかし、今後は薬剤師の使命の対象は、個人だけではなく地域に広がっていきます。
まずは、薬剤師の基本となる薬剤師法から、薬剤師の定義を見ていきましょう。
「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」
薬剤師法では、薬剤師は「公衆衛生の向上及び増進に寄与」・「国民の健康な生活を確保」と定義されています。
つまり、個人を対象にするだけでは不十分なのです。
そこで注目されているのが、健康サポート薬局です。
健康サポート薬局とは、かかりつけ薬剤師・薬局の機能・薬の相談だけでなく、介護や食事、栄養など健康に関することを気軽に相談できる薬局のことです。
健康サポート薬局は、地域住民1人1人の健康をサポートする薬局です。
厚生労働省の方針で、この健康サポート薬局は増えてきていますが、この健康サポート薬局の存在が、薬剤師の使命の対象が個人から地域住民に広げるものと言えるでしょう。
薬剤師の使命を最大限に果たすためには、健康サポート薬局でかかりつけ薬剤師として働くのが良いでしょう。
薬剤師の使命を果たすなら転職サイトを使おう!
薬剤師の使命を果たすなら、かかりつけ薬剤師として働くのが良いでしょう。
特に、健康サポート薬局であれば、薬剤師の使命をより広く全うすることができます。
薬剤師の使命を果たすなら、かかりつけ薬剤師になることが一番良いんです!
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