薬剤師が土日休みが出来る職場ってどんなとこ?土日休みの求人を探す時の注意点4つ!
更新:2023/04/14
[職種・勤務先, 雇用条件]薬剤師が土日休みを取るためにはどのような転職先が考えられるのでしょうか。土日休みということには多くのメリットが考えられます。
それらのメリットに合わせ、土日休みの職場の紹介、およびそれらの職場を選ぶ際の注意も見て行きましょう☆☆☆
この記事の内容はこれ!
薬剤師が土日休みにしたいなら公務員か企業?
薬剤師で土日休みの仕事に転職を考えると、第一候補としては公務員になることが挙げられます。
御存知の通り、公務員という国の仕事は、土日祝日に休めるということが保証されているので、確実に土日の休みを確保したいならお勧めの職業になります。
しかし薬剤師が公務員になるには、公務員資格を取得しなければならないというハードルがあります。
そこで公務員試験に受かって公務員になったとしても、基本的に公務員薬剤師の多くは都道府県庁や保健所などといった場所での勤務となりますが、他にも衛生研究所や県立病院、さらに消費者センターといった場所で働く場合も少なくありません。
基本的に薬剤師が公務員になる場合は分析業務、書類整理が主になりますが、場所によって少し異なります。
また、どのような職種に就くかにもよりますが、これらの部署をだいたい3年のサイクルで異動を繰り返すのが一般的です。
いくら土日休みの場所がいいと言っても、異動したくなかったり、したくない仕事内容であれば一つの条件にこだわった転職は少し考えたほうがいいかもしれません。
また、薬剤師が土日休みにしたいのであれば、民間企業での仕事もオススメです。
特に治験のような新薬の開発に関わるCRAやMR、MSのように営業に関係するものになると、土日祝日の休みがとりやすいとされています。
品質管理や品質保証もある程度整っているところがほとんどですが、納期などのスケジュールによって動くので、休日出勤を要することもあります。
また、前述した営業関連、新薬関連の仕事も、やはり特許申請や売り込みの時期など、企業にとっても忙しい時期もありますから、そういった時期には休日出勤も考えられます。
しかし、企業薬剤師を目指す上でハードルとなるのが、求人の絶対数の少なさです。後ほど実際の求人数をご紹介しますが、かなりの狭き門となる事は覚悟したほうが良いでしょう。
薬剤師が土日休みにくいのは調剤薬局・ドラッグストア・病院
薬剤師で土日休みにしにくい業種としては、調剤薬局やドラッグストア、病院が挙げられます。
まず調剤薬局は、総合病院またはクリニックの門前薬局の場合は病院の休みと連動している為、日曜日は休みの場合が多いですが土曜日は午前診があるのが通常ですし、隔週で診療をしている場合もあるので、やはり土日を毎週連続して休む事は難しいです。
次にドラッグストア(調剤薬局併設含む)や街中の面薬局の場合も、土日休みの近隣住民からの需要が多く、また繁華街であれば人の出が多い為にかきいれ時であり、やはり薬剤師が土日休みをするのは難しくなります。
病院の薬剤師についても、総合病院であれクリニックであれ、先ほどの門前薬局と同様に毎週の土日を休めるケースは少ないでしょう。個人の病院も少人数で回しているということもあって、土日も開いている病院で休みを取るのは少々難しいかもしれません。
しかし薬剤師のお仕事の8割は調剤薬局・ドラッグストア・病院なわけですから、「土日休みはしにくいんですね、はいそうですか」で終わらせるわけにはいきませんね(笑)
薬剤師だって人間ですから、土日に休みたいのは自然な事です。
既婚であれば、夫が土日休みで子供の世話を夫に押し付けてしまうのが忍びなかったり、または夫や、同じく土日休みである子供と休みを合わせる事で家族との時間を大切にしたいと考えますよね?
未婚であっても、土日休みの友人が多い為にだんだん友人たちと疎遠になり、孤独な休日を過ごすようになっていく…なんてことも考えられます。
では、薬剤師のあなたが土日休みのライフスタイルを手にしてゆとりのある暮らしを手に入れるにはどうすればいいのか。調剤薬局やドラッグストア、病院に勤めながらも、それは可能なのか。
それについて、具体的な求人数のデータを見ながら一緒に考えてみましょう。
薬剤師転職サイトの求人件数から見る、各業種の土日休み率!
薬剤師で土日休みの求人を探しているあなたに、ここでリアルな求人件数のお話をしましょう。
調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業の4つの業種について、正社員の薬剤師求人案件で土日休みの求人が東京・愛知・大阪・福岡の各地域でどのくらいあるのかを調べました。
調べるにあたって参考にした薬剤師転職サイトは、当サイトでお勧めしている「マイナビ薬剤師」です。
今回記載したのは正社員の薬剤師求人案件についてですが、パートやアルバイトの求人についても、正社員の求人とほぼ変わらない比率でしたので正社員の求人のみを載せています。
※調査時期:2022年11月(非公開求人を除く)
正社員の薬剤師求人(参考:マイナビ薬剤師)
東京
|
全体の求人件数 |
土日休みの求人件数 |
土日休みの比率 |
調剤薬局 |
2,357件 |
239件 |
10.1% |
ドラッグストア |
914件 |
158件 |
17.2% |
病院 |
295件 |
31件 |
10.5% |
企業 |
70件 |
70件 |
100% |
大阪
|
全体の求人件数 |
土日休みの求人件数 |
土日休みの比率 |
調剤薬局 |
2,110件 |
168件 |
8.0% |
ドラッグストア |
622件 |
8件 |
1.3% |
病院 |
309件 |
28件 |
9.1% |
企業 |
53件 |
37件 |
70.0% |
愛知
|
全体の求人件数 |
土日休みの求人件数 |
土日休みの比率 |
調剤薬局 |
1,613件 |
110件 |
6.8% |
ドラッグストア |
772件 |
0件 |
0% |
病院 |
152件 |
27件 |
17.8% |
企業 |
18件 |
10件 |
55.6% |
福岡
|
全体の求人件数 |
土日休みの求人件数 |
土日休みの比率 |
調剤薬局 |
702件 |
86件 |
12.3% |
ドラッグストア |
121件 |
8件 |
6.7% |
病院 |
122件 |
17件 |
14.0% |
企業 |
17件 |
8件 |
47.1% |
以上のように、企業は土日休みの求人の割合が高いですが、それ以外は地域差や職場の差はあるものの、土日休みの求人は10%前後しかありません。
調剤薬局や病院の土日休みの求人はじっくり探せば何とか見つかるレベル、ドラッグストアは東京以外ほぼ見つからないと思っておいた方が良いでしょう。
ただ、このデータからわかるように、薬剤師が土日休みで働くことは不可能ではありません。
求人を探せば、土日休みで働くことは可能です!
病院・調剤薬局・ドラッグストアで土日休みの求人例
病院・調剤薬局・ドラッグストアで土日休みの求人ってどんなところがあるの?と思っている薬剤師さんも多いと思いますので、例をご紹介します。
- 療養型病院
- オフィス街の調剤薬局
- オフィス街の調剤併設ドラッグストア
療養型病院は土日に外来をやっていてもその処方は門前薬局が担当しますし、土日は病棟で処置をほとんど行わず、急変や緊急入院がないので、薬剤師は土日休みが多いです。
また、オフィス街の調剤薬局は土日は患者さんが来ないので閉店していることが多いです。
ドラッグストア自体は開店していても、調剤部門は休みにしているので、薬剤師は土日休みで、ドラッグストアの営業は一般社員が担当することもあります。
薬剤師が土日休みの求人を選ぶ時の注意点①:必ず土日休みですか?
薬剤師が土日休みの求人を選ぶ時の注意点の1つ目は、必ず土日休みかどうかです。
求人票に「土日休み」と書いてあっても、必ず土日休みになるとは限りません。
<「土日休み」にありがちなパターン>
- 土日のどちらか1日だけ休み
- 月に2回くらいは土日休み
「土日休み」と求人票に書いてあっても、毎回土日休みになるとは限らないのです。
特に、「土日休み可」や「土日休み応相談」のような書き方をしている時は要注意です。
土日休みの求人を選ぶ時には、毎回土日休みになるかどうかを必ず確認しておきましょう。
薬剤師が土日休みの求人を探す時の注意点②:祝日はお休みですか?
薬剤師が土日休みの求人を探す時の注意点の2つ目は、祝日は休みかどうかです。
「土日休みなら、祝日も自動的に休みになるのでは?」と思うかもしれませんが、その考えは甘いです!
土曜日と日曜日は必ずお休みだけど、祝日はお休みではないというケースもあります。
「土日休みなら、祝日はお休みでなくてもまぁいいか」と思うかもしれません。
でも、祝日が休みではない場合、あなたの年間休日数はかなり少なくなります。
1年間で国民の祝日は16日間あります。
土日休み+祝日休みなら、年間休日数は120日。
土日休みだけなら、年間休日数は104日です。
こう考えると、国民の祝日が休みかどうかはとても大きな問題になりますよね。
また、祝日もお休みになるなら、土曜日・日曜日・祝日の3連休になったり、ゴールデンウィーク・シルバーウィークで連休になることもありますが、祝日がお休みでないなら、それもありません。
だから、薬剤師が土日祝日の求人を探す時には、祝日も休みかどうかはしっかり確認しておきましょう。
薬剤師が土日休みの求人を探す時の注意点③:連休を取れますか?
薬剤師が土日休みの求人を探す時の注意点の3つ目は連休を取れるかどうかです。
先ほどの祝日が休みかどうかにも通ずるところはありますが、土曜日と日曜日が必ず休みだとしても、休日がそれだけだったらどうでしょうか?
最大2連休。
ゆっくり休むこともできないし、旅行に行けたとしても1泊2日。
海外旅行なんて夢のまた夢です。
だから、年末年始は休めるのか?
夏季休暇は取れるのか?
有給休暇は取れるのか?
最大何連休取れるのか?
これらをあらかじめ確認しておくと安心です。
薬剤師が土日休みの求人を探す時の注意点④:オンコールはありますか?
薬剤師が土日休みの求人を探す時の注意点の4つ目は、オンコールがあるかどうかです。
土日休みだとしても、土日にオンコール当番が回ってくる職場があります。
土日にオンコール当番が回ってくると、はっきり言って休んだ気になりません。
オンコールの連絡が来て、職場に行かなくてはいけないこともあります。
もし、連絡が来なくても、いつ連絡が来るかわからない中で、連絡が来たらいつでも職場の向かって仕事ができる状態でスタンバイしておかなくてはいけないので、オンコール当番の日は、休みでも遠出はできないし、お酒を飲んだりすることもできません。
オンコールは意外とストレスに感じる薬剤師さんが多いので、土日休みの求人を探す時にはオンコールはあるかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。
薬剤師が土日休みの求人を探すなら薬剤師転職サイトを使おう!
薬剤師が土日休みの求人は、先ほどのデータを見てわかるように希少なものです。
だからこそ、競争率がとても高い!
そして、土日休みの求人は希少だから、非公開求人になっていることが多いです。
つまり、自力で見つけられる土日休みの求人はごくわずか。
すべての土日休みの求人を閲覧するためには、薬剤師転職サイトを使う必要があります。
薬剤師転職サイトでは、土日休みなどの好条件の非公開求人を扱っています。
土日休みの求人は人気が高く、求人が出たら応募が殺到して、すぐに募集が締め切られることもあります。
薬剤師転職サイトでは、あなたの希望に合う土日休みの求人が出たら、すぐに連絡してくれますので、タイミングを逃すことはありません。
また、ご紹介した4つの注意点を担当者が詳しく調べてくれますし、ほかの待遇・条件も調べてくれます。
ただ、念のために、あなたの方からも、「この求人、確実に土日休みで働けますか?」と確認しておくと安心です。
さらに、応募書類の作成や志望動機・面接対策のアドバイスなどもしてくれますので、土日休みの求人を狙っているライバルに勝って、採用されやすくなります。
薬剤師転職サイトを使うことが土日休みで働くための近道なんです。
いざというときに備えて薬剤師転職サイトに登録しておこう!
おすすめの薬剤師転職サイト
※よりあなたに合った担当者、求人と出会えるように、複数の転職サイトに同時登録して比較することをおすすめします。
【1位】:マイナビ薬剤師
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【2位】:エムスリーキャリア
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運営:エムスリー株式会社
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執筆者情報
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