薬剤師が求人のsmoに転職しようと思うときの注意点
更新:2023/05/09
[職種・勤務先]薬剤師の求人でsmoのcrcはよく見るものですが、その求人条件の多さや仕事内容の不明瞭さに関して不安を覚える薬剤師もいるでしょう。
そのような不安を解消し、自分がsmoで活躍したいか、アピールできる能力がある薬剤師なのかを確認していきましょう☆☆☆
この記事の内容はこれ!
薬剤師の求人にsmoがたくさん登場するようになった理由と今後の展望
薬剤師の求人でsmoはよく見るものですが、その登場率はcroとくらべて少ないです。
しかし、その実は、国内におけるsmoの会社は200社超になっていて、さらに市場規模でいうと、smoだけで500億円超となっています。
そして、smoは今も未だ成長を続けている分野なのです。
smoの急成長するきっかけとなったのは、1998年に実施されたGCP改定だと言われています。
この改定により、臨床試験を実施する時に医療機関側の行わなければいけない業務というのがより煩雑化し、その数も増えたため、患者さんに向き合う医療機関が人材を割いてこれらの臨床試験業務を行うのが非常に難しくなってきたことが最も大きな急成長の背景にあるものだと考えられます。
今でもsmoに頼らず医療スタッフのみでこの臨床試験を行う病院もありますが、やはり上記の理由から、smoに委託して、試験を行う医療機関が増えてきています。
その中ででも、smoにてcrcとして働くためには、ある程度の臨床、もしくは社会人経験や、医療関連の資格が必要となるため、smoのほとんどは有資格者、その中でも薬剤師ではなく看護師がほとんどです。
これは、薬剤師より看護師の方が絶対数が多いから、とも言えますが、やはりsmoで被験者となる患者さんと一番関わっていることからそのコミュニケーション能力を重宝されており、薬剤師よりも重宝されているといっていいでしょう。
そのため、初心者でも比較的挑戦しやすい企業側、病院スタッフ側の人間としかほとんどコミュニケーションをとらないcraやmrとは求められるものが違うと思っていいでしょう。
薬剤師が求人のsmoを転職先として検討する際に知っておくべき事
薬剤師の求人でsmoを見ない日がないことから、その成長ぶりがわかるsmoですが、業界の中の人気もあり、多くの企業が新規参入を続けてきて、その結果smo同士の激しい生存競争が繰り広げられています。
これはcroに関しても言えることですが、グローバルで行われる共同治験の拡大などもあって、治験本数自体は実は減少傾向にあります。
一気に仕事を進めるためには下手に仕事を会社ごとに分散するのではなく、一社に依頼することがやはり効率が良いのです。
そのため、実績やコネなどで信頼されているsmo会社に依頼が集中してしまい、他のsmo企業においては暇になってしまうところもあるようです。
そのため、smoは生き残りにかけ、信頼を勝ち取るための戦いの時期に入っているのです。
それは同時により即戦力になる転職者を欲しがるということなので、自ずと転職者に求める能力が高くなることから、薬剤師は履歴書に書ける経験以外にも、なにかアピールできるものを持っておくことが転職におけるポイントとなるといえるでしょう。
また、薬剤師が覚悟しなければならないことに、smoの給与があります。
craはその高い給与がアピールポイントになることがありますが、crcは年収が400万円前後と、薬剤師にとっては決して高額とはいえません。
そのため、元々薬剤師の資格を活かして働いていた方は給与ダウンを考慮しなければならない場面もあるでしょう。
しかし、それでもやりがいであったり、基本的にcra程外勤がないと言った点で違いがあると言えるでしょう。
薬剤師が求人のsmoでの仕事で必要になる能力と役割
薬剤師の求人でsmoといえば、crc職に就きます。このcrcというのは。病院側に立ち、治験の実施を管理する重要な役割を担っています。
そのため、smoへ転職するかを自分の中で決めるため、そして転職する際に成功するためには、smoに関する次の点を理解しておく必要があります。
まず、crcにとって重要なのは、治験がきちんとGCPに沿って行われているかどうかです。
craだと、なかなか被験者と話すという場面は設けられませんので、crcがきちんと被験者の人権を守り、そして被験者自身を守るという使命を帯びます。
そのため、薬に関しての知識はもちろん、人の気持ちがわかるという倫理性も問われるものだと言えます。
そのことからも、やる気や協調性、そして積極性が仕事の中においても重視され、その結果、転職の際の面接でも重要視される部分になります。
そして人を相手にするということから社交性があり、サービス精神満載な薬剤師が向いていると言えます。
それと同時にチャレンジ精神が旺盛な方が良いです。これは、被験者を代弁するといったことから、何か疑問があればそれをcraなどにぶつけ、自分でも知識を得ようと動ける人である薬剤師が向いています。
また、当然ながら治験に関連する知識が求められます。自己PRとしてその病院の担当領域での臨床経験がある薬剤師は、その知識を持っていることで即戦力として重視されます。
もちろん、入ってからも頑張るというチャレンジ精神が必要なので、知識があるからとたかをくくっていると痛い目にあいます。
これからsmoへの転職を考える薬剤師は、自分の適性、およびどのような能力が求められるかを理解し、さらに、希望条件を満たしている会社が成長中といえど、競争の真っ直中にあるsmo市場で生き残っていくために、どのような経営戦略などを持っているかまず確認する必要が生まれています。
とくにsmo業界に初めて転職するとなれば、初心者には難しいことなので、まずは薬剤師転職コンサルタントなどの専門家に相談しましょう。
また、転職が初めてでなくとも、状況が変化しやすい業界であることから、薬剤師転職サイトの情報収集をしっかりとして、応募先企業の将来性を見極めて転職を実行することをおすすめします。
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