薬剤師が決算賞与ありの転職先を選ぶ際に考える事

薬剤師の決算賞与あり、という求人票がありますが、どういう意味なのでしょうか。

決算賞与というものがどのようなものかを見ながら、それのもたらすメリットやデメリット、そして決算賞与のある会社を希望する場合の求人の探し方などを考えていきましょう☆☆☆

薬剤師で決算賞与ありの求人票。そもそも決算賞与って？

薬剤師の決算賞与ありを考える際に、まず決算賞与というものがどういうものか見ていきましょう。

決算賞与とは、年に2回支給されるボーナスとは別に、決算の際に業績が良く、余剰利益と呼ばれるものが発生した場合に、その一部を従業員に還元するということです。

普通の賞与とは異なり、必ずしも毎年支給されると決まっているのものではありません。

決算賞与ありといえば余剰利益を社員に還元するという聞こえはいいですが、節税対策として活用する、ということが目的になっている場合がほとんどだからです。

もし、決算前に予想以上の利益が出てしまうと、会社はそれに伴い法人税などを支払わなければなりません。そのため賞与を人件費としての損金として計上し、決算賞与ありとして税金対策にするのです。

他にも決算賞与を支給することによって従業員のモチベーションをアップさせたりということもできるので、決算賞与は会社も利益を結果的に増やすことが出来るというメリットの有るものといえます。

薬剤師、決算賞与ありの転職先のデメリットってある？

薬剤師で決算賞与ありの転職先に就くことは、純粋に社員に還元するほどの利益が出ている会社で働くというポジティブな見方があります。

実際にその通りの会社もあり、さらに気持ち的にも決算賞与ありだとボーナスが三回もらえるような感覚になるので、モチベーションは確かに上がります。

では、デメリットは本当にないのでしょうか。

余裕があってこその決算賞与なら良いのですが、毎年出しているから、などという理由で無計画に出していると、ある年その余裕が無い純利益になったときに決算賞与を支給できません、となると従業員に不安を与えてしまいます。

業績がそこまで悪化していなくてもそのような印象を与えてしまい、結果的には従業員のモチベーションを下げることに繋がってしまいます。

薬剤師で決算賞与ありを狙うならどこがいい？

薬剤師の決算賞与ありという転職先にはどのような場所があるのでしょうか。

利益を元とする賞与なので、まず公務員はもらえません。

そのため、国立病院などで働く場合、支給は行われません。

決算賞与ありの職場は企業や調剤薬局、個人クリニックにドラッグストアが主となるでしょう。

製薬企業やCROなどの企業では、最近では好景気とあまりいえないことから企業ではなかなか決算賞与ありを提示している会社は少ないですが、いくつか挙げられます。

大手の調剤薬局、例を挙げるのであれば、スギ薬局は決算賞与ありを提示しています。他にもドラッグストアや個人クリニックが転職サイトにて検索することでいくつかの会社が出てきます。

賞与決算ありの場所はその分の利益がある、モチベーションが上がるというメリットは有りますが、それだけを考えての転職は危険です。

決算賞与ありという会社は社員のモチベーションを上げることを最優先にしていることもあり、そのような場所は残業が多かったり、休日出勤が多かったりといったこともあります。

もし、仕事をする時間に希望があるのであれば要注意です。

せっかく賞与を貰える場所であっても続けられる仕事でなければ意味がありません。

むやみに転職を繰り返し、職歴欄に書くことを増やしては転職をしづらくしてしまいます。

もし転職を考えるのであれば、薬剤師転職サイトを活用することがおすすめです。

決算賞与ありという条件だけでなく、勤務形態に勤務場所、残業の有無などといった様々な条件も一緒に検索できるので、より効率よく転職活動を進められます。

まずは登録からはじめて、情報収集に大いに役立てましょう。

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