薬剤師で第二新卒の求人に応募する際に気をつけるポイント
更新:2023/05/09
[不安と悩み, 転職パターン, 雇用条件]薬剤師の第二新卒の求人は転職サイトなどで探してみるとたくさんヒットします。
しかし、実際に薬剤師の第二新卒とは企業によってどのようなメリットが有り、転職者はそれを活用してどのようなポイントに注意して転職活動を行えばいいのでしょうか?
雇う側、雇われる薬剤師側の両面から見て行きましょう☆☆☆
この記事の内容はこれ!
薬剤師の第二新卒の求人といえば現状としてはどのようなものなのか。
薬剤師の第二新卒の求人はよく見ますが、第二新卒の薬剤師とはそもそもどのようなものなのでしょうか?
定義としては、第二新卒の薬剤師とは、新卒での入社から3年以内に退職したという薬剤師を指します。
今の時代、中卒の7割で高卒の5割、そして大卒の3割が3年以内に仕事を辞めるとされていて、7:5:3(七五三)と揶揄されています。
その退職理由としては様々で、仕事内容のミスマッチや人間関係、さらには通勤が難しいなどと本当に色々あります。
そんな短い間で仕事をやめてしまっては転職には不利に思われやすいですが、実は第二新卒は、一回就職をして、社会人としての仕事をこなしているという事で、卒業してまだ社会人経験のない既卒の薬剤師に比べては転職する上では有利になると言えます。
そのため、既卒の薬剤師より第二新卒の薬剤師を雇いたい会社は多いので、その結果、薬剤師求人サイトでも第二新卒をターゲットに支援を行っているところもあるほどです。
薬剤師の第二新卒で求人を出すことへの企業側のメリット
薬剤師が第二新卒の求人で集められることには、会社側に大きなメリットがあると言えます。
まず最も大きなメリットは、新人に対する教育費の削減が行えるということです。
学生を社会人へと育て上げるための教育費というのは、多大なコストがかかるものです。
さらに、いくら素晴らしい人材であっても、通常入社1から2年程度の新人は即戦力とはいえません。
第二新卒の薬剤師のように、必要最低限のビジネスマナーなどといった社会人としての基本を身につけているような人材のほうがより低いコストで教育でき、すぐ業務指導が出来る事が非常に企業にとっては魅力的なのです。
また、新卒ではなかなか見極められないバイタリティのある薬剤師を見極められるということも第二新卒の大きなメリットです。
一度新卒において就職活動を経験することで、いうなれば学生にありがちな少々現実味のなかった将来の目標も、社会人の薬剤師として一度仕事を経験することによって、新たな、より現実的な目標を持った人間を採用できる、というメリットです。
ある意味現実を見た第二新卒は、場合によっては社会や自分に絶望し、そもそも就職活動を行わないという薬剤師も残念ながらいます。
そのため、実際に新たな職場につこうという意欲がある第二新卒の薬剤師というのは、転職により何かを実現したいという意欲と成長したいという気持ちがあるということで、将来を期待できる人材からまず選択できるというのも企業にとっては決してデメリットにはならないでしょう。
しかし、当たり前ながらそのような気持ちの問題だけでは薬剤師は内定を勝ち取ることは出来ません。
やはり第二新卒であれば、最低限の礼儀や電話でのやりとりなどのビジネスマナーがあるものだと企業は考えています。
そのため、あまりにも気持ちが先走っているとあまり良いとはいえません。
しかし、やはり社会経験ありでそれでも将来が未知数であり、まだまだ精神的にも肉体的にも若さがある第二新卒の薬剤師は雇う側としては魅力的。
まあ、薬剤師になるためには6年必要になった以上、必ずしも第二新卒に肉体的な若さがあるとはいえませんが、やはり新人らしいフレッシュさというのはどのような職場にも新しい風を吹き込むことでしょう。
薬剤師 第二新卒の求人の面接などで気をつけなければならないこと
薬剤師の第二新卒で求人に応募する際に重要となるものはなんなのでしょうか。
企業、病院、保健所、ドラッグストア、薬局・・・どのような場所に第二新卒の薬剤師が入る場合でも必要になるのがコミュニケーション能力。
たとえ知識や技術、最低限のビジネスマナーが備わっていても、人と関わることが億劫な薬剤師というのはあまり良い印象は抱かれません。
何しろ、第二新卒という言葉はある程度浸透してきたものの、やはり”すぐにやめた”というフレーズにはどうしてもネガティブなイメージがつきまといます。
そこであまり目を合わせられなかったり、そもそも同僚と話せないと、本人がダメだから転職せざるを得なかったのではないか、などという憶測が飛び回り、あまり仕事のしやすい環境といえない状況になってしまいます。
もちろん、研究などの職場によってはそのような能力は必要ないから、とその職場を転職先に選ぶかもしれませんが、せめて就職面接の際にコミュニケーションを取れる薬剤師であることをアピールしておきましょう。
もちろん、自分をそのまま出して、受け入れられたなら万々歳ですが、やはり組織の中に生きている会社員や病院の職員であったり、逆に狭い人間関係の中でやっていけるかという能力が第二新卒の薬剤師には試されている場面でもあります。
また、もちろんですが、会社としては辞めない、という保証が欲しいものです。
面接などで、この薬剤師は何年も持たないかもしれない・・・なんて思われたらよっぽど人手不足の職場でないと採用されないでしょう。
薬剤師が第二新卒の求人に応募する時に重要なのは自己PR
薬剤師の第二新卒の求人先に面接などで行くのであれば、新卒の際の就職活動と同じことですが、やはり自己PRが最重要項目となります。
第二新卒の薬剤師は、数年とはいえ、仕事をして、それに対して給料をもらっているわけです。
そのため、新卒の時よりもなにかが成長しているはずです。そして、採用側はそれを当然だと思っています。
内定を勝ち取るためには、第二新卒が期待されている最低ラインを超え、なおかつ何か光るものを見せなければなりません。
そのために重要となるのは、これまた新卒時同様、自己分析がきちんとできているかどうかです。
新卒時にきちんとやっていれば要領はわかるかと思いますが、そこで違ってくるのは、第二新卒では学生時代のようにアルバイトやクラブ活動に焦点を当てることは出来ません。
また、卒論や学会発表といったものも、よっぽど転職先に関連する分野でなければ、あまり効果を発揮しません。
もちろん、調剤薬局や病院などのように分野が定められているのであれば、それをきちんと伝えることは重要です。
しかし、ドラッグストアや異動の可能性がある企業であったりすると少々印象を悪くするかもしれません。
企業側からしたら、第二新卒薬剤師の過去のことはあまり興味が無いのです。
就業経験で得たものをきちんと自分の言葉で伝えなければなりません。それは、成績などではあまり効果がりません。
前の会社で100点だったとしても、転職先でメソッドが変われば最初は0点で、それは会社にとっては何のメリットにもなりません。
そのため、やる気や自分のポテンシャルなど、非常に曖昧な情報を言葉で伝えることになります。
これはある意味コミュニケーション能力を試されているとも思っていいでしょう。
このように脅すように言葉を並べましたが、やはりこれらを一気に吸収するとなるとちょっとむずかしいものがありますね。
その際には、薬剤師転職サイトなどで転職エージェントなどと相談して、履歴書を書きあげたり、面接対策を行うことがオススメです。
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