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薬剤師の転職で化粧品会社に入るということは

更新:2023/04/27

[職種・勤務先]

薬剤師は転職で化粧品会社を目指すならどのような手段を駆使すればいいのか。

薬剤師の転職で化粧品業界を目指したい!となると、その職種は基本的に研究か品質管理でしょう。

もちろん、商品開発や製造、販売員など多くの仕事がありますが、薬剤師の転職サイトに載せられていることは少ないでしょう。

そこで、今回は薬剤師というバックグラウンドを持つ方が転職先に選ぶ可能性の高いものについて説明していきます☆☆☆

薬剤師が転職、化粧品の企業では薬剤師免許は武器にならない?

化粧品会社への転職には、薬剤師の資格が有利??

薬剤師が転職し化粧品会社に行きたい、ということには、女性であればやはり自分の大好きなお化粧について研究したい、ということがありますし、男女共通として、学部時代に行った研究が化粧品に応用されている、もしくは応用できそうだからといったような理由でしょう。

どちらが良い、というわけではありませんが、ただ薬剤師が化粧品会社に行きたいのであれば、その職種の幅は大きく広がりますが、研究がしたいとなれば、それは狭き門と知られる化粧品会社の研究職を目指すことになります。

化粧品業界においては、オーガニックなもの、身体に優しい物をつくる傾向にあり、多くの転職希望の薬剤師が、物理、化学、そして生物関連の研究を行った経験がある自分が有利なのではないかと思いがちですが、実際にはそれほど簡単な問題ではありません。

化粧品というのは、医薬品ではないので、薬剤師という薬事法に精通しているというイメージは役立つものの、製薬会社などを目指す場合ほど大きな効力を発揮しません。

むしろ薬剤師よりも、化粧品で使われるパウダーなどの粒子系を小さくして、よりシミを見えなくする研究に役立てられるのではないか、という物理的な工学部のおこないそうな研究やより化粧品に配合するのに良い成分を見つけ出す、というどちらかと言うと農学部に向きそうな、というように薬剤師だから使える、という印象を持たれないのです。

そのため、薬剤師免許を持っている、ということだけを強みに面接などに挑むと、思った以上に人事の方がそこに興味を持たなくてショックを覚えるかもしれないので注意しましょう。

薬剤師の転職で化粧品に関連した仕事に就くというのは難しい?

化粧品会社に薬剤師が転職するのは、難しいの?

薬剤師が転職で化粧品関係の仕事につく、というのは、研究職で比べてみると、医薬品企業より可能性は高いといえるかもしれません。

それは、まず、人気度から見ると、化粧品は最近では男性が使うものとしても知られているから、女性だけが目指すものではなく、男女共通に人気の業界になりました。

しかし、医薬品に関しても薬剤師にとっては創薬に実際に関われるとして、もちろん人気ですが、それ以上に研究費にかけられる金額が化粧品に比べて桁違いに大きいことから、あまり募集を行っていないのです。

そのため、人気度で言う就職難易度は医薬品のほうが上でしょう。

また、製薬企業は最近めまぐるしく合併を繰り返し、小さな企業は次々と吸収され、その分また採用人数が減っている傾向にあります。

それに対して、化粧品会社に関しては多くの数が存在し、創薬にかかるほどのお金は必要ないので、どうしても会社の数に比例して採用人数も増えていきます。

化粧品会社と医薬品会社の違いとは?

その結果、医薬品企業における研究職のほうが格段に就職できる確率が下がってしまうのです。

もちろん、これは薬剤師にとって医薬品企業での研究職は中途採用での転職は無理というものでもなく、化粧品会社のほうが簡単ということでもありません。

しかし、比較してみると、その傾向があると言っていいでしょう。

薬剤師の転職、化粧品会社で求められるスキルや性格とは?

薬剤師の転職で化粧品会社に移りたいとなると、どのようなスキルが必要になるのでしょうか?

薬剤師の就きうる仕事としては、研究と品質管理が挙げられます。研究職から注目してみると、化粧品は医薬品ほどの時間をかけられない、そして医薬品と違い、時代に大きく売上が左右されるという特徴があるので、時代に則した研究が必要になります。

そのため、時代の流れによって行っていた研究が突然打ち切りになったり、変更されたりといった際に臨機応変に切り替えられる人がよいでしょう。

もちろん商品開発の求める商品をどうにか作り出すことも重要ですが、研究過程で偶然生まれた産物も活用し、時代に則した、そして素早く開発できる商品を研究する必要があります。

そのため、スピード感も非常に重要になります。

これはもちろん他の研究職にも言えることなのですが、春バージョン、夏バージョンと何度も新商品を出す化粧品業界は常に新しさを追い求める気持ちが必要な場所といえるでしょう。

品質管理に関しては、医薬品と違って、そこまで神経質になることはないのでは、と思うかもしれませんが、化粧水など、毎日肌につけるものに何か問題があった場合は大きな問題になります。

しかも、化粧品は医薬品ほど臨床試験を繰り返しているわけではない場合も多く、慎重に行わなければ化粧品会社も倒産してしまうような大騒ぎにつながってしまうことがあります。

その責任感を持てる人が品質管理への転職に向いているといえるでしょう。

医薬品会社は、狭き門?

しかし前述したとおり、研究ができる、大好きな化粧品の開発に携われる、というのは非常に魅力的ですが、薬剤師のみを募集しているものではありません。

そのため、当サイトにあるような薬剤師転職サイトに登録し、化粧品関連に転職するにはどのような条件を求められているかを確認し、それをもとに転職エージェントの方と企業選びや履歴書記入、面接練習を行い、免許以外の魅力を伝えられるようにしたほうがよいでしょう。

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執筆者情報

薬剤師転職JAPAN編集部
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