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薬剤師が過剰になってしまう時代がいつか来る!?

更新:2023/03/31

[不安と悩み]

薬剤師が過剰になる時代が来る、と世間一般でもずいぶんと言われてきました。その理由の筆頭として、私立薬学部の新設ラッシュが挙げられます。

しかし、それ以外にも薬剤師の過剰を懸念する理由があるとされています。どのような理由で引き起こされているのでしょうか?☆☆☆

薬剤師の過剰の前触れとなった薬学部乱立問題

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薬剤師 過剰の前触れ、は、やはり薬剤師コースが出来てからでしょう。

新設ラッシュ以前では、毎年約8500名程度の薬剤師が誕生していましたが、6年制カリキュラムになってからの2012年以降は、13000から14000名に激増したとされています。

でも薬学部の乱立が続いたため、定員割れしている場所も多く、過剰にはならないのではないか、という話もあります。

しかし、それは、薬学部自体が増えることで、単純に一つの場所に行く薬剤師の人数が減った結果とも考えられます。

実際には、薬剤師国家試験の合格率を高めるために、薬学部入試においての成績優秀者に学費の免除などで優遇することでより薬剤師になれる人材の比率を増やしている傾向があります。

そのため、定員割れしている=薬剤師の数が減っているとは言えないのです。

薬剤師の過剰が最も噂されるのが調剤薬局の合理化?

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薬剤師 過剰ではずせないのがこの問題です。薬剤師が最も必要とされる仕事は調剤薬局での調剤業務です。

薬剤師がいないとそもそも商売ができませんものね。さて、この調剤薬局では、処方箋40枚あたり1人の薬剤師を配置するようになっています。

従来であれば、紙媒体のカルテ、そして調剤も人の手で行われていました。

しかし、最近では電子化が進み、機械が調剤を行い、袋にいれてくれるようになったことで、実質薬剤師の役割というのが患者に薬の説明をするだけ、というような状態になっています。

そのため、業務効率から考えると薬剤師は過剰で、薬剤師一人あたりの処方箋枚数の上限を上げてもいいのではないかという声もあります。

もしその制度が導入されれば、必然的に必要な薬剤師の数が少なくなります。結果、薬剤師の過剰をもたらすのです。

薬剤師 過剰の原因はそもそもの薬剤師希望者の心境の変化?

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薬剤師の過剰といえば、4年制から6年制へのカリキュラムの移行もこの過剰問題を引き起こすであろうとされています。

大学に通うのが4年から6年に増えたことで学力が必要なこと以上に薬剤師になる為の学費がかかる事が最大のネックになってきました。

そのため薬剤師になりたい、という薬剤師志望者が減り、その結果、お金がある家庭の人がとりあえず子供を入れておこう、という「とりあえず薬剤師」的な思考が生まれたのです。

そのため、より薬剤師の専門性を高め、チーム医療など、どちらかというと病院や企業などで活躍する人材を増やしたいという国の意図とは裏腹に、とりあえず手に職をつけたい薬剤師が多くなってしまいました。

その結果、安定な大手の全国チェーンがある調剤薬局を希望する薬剤師がより増え一部では過剰になり、地方の中小薬局が人手不足に喘ぐことになるのです。

これは、人気の大手薬局チェーンを希望する薬剤師の過剰が薬剤師自体の過剰に繋がる一因と考えられているのです。

薬剤師の過剰は部分的に既にスタートしているのか?

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薬剤師 過剰は、このような理由から、将来的に懸念されていますが、実際には手立てがないほど切羽詰まった問題はないように思われます。

薬剤師の仕事は多岐に渡り、薬剤師ならではのブログ内容で情報発信して収入を得ている人もいますし、CRO内で働くという手段も生まれています。

仕事が無い、ということは無いでしょう。しかし、問題となるのは、部分的な薬剤師の過剰です。一番の例が都心部の薬局の薬剤師の過剰です。

やはり都心で働きたいという薬剤師は多く、大手薬局チェーンであっても、都心部での勤務を希望すると手当が地方の人より減らされる、などの処置をとるほどです。

もちろん都心部となれば人が多いことで薬局も潤いそうですが、実際に薬局を一番使うのは、都心部を外れた郊外に住むお年寄りです。

そのため、いずれ都心部では薬剤師が過剰すると考えられています。

今でも地方の薬局では薬剤師不足が問題となっていることから、薬剤師が食いっぱぐれるということはほぼ無いと言っていいでしょう。

ただし、だからといって就職事情が変わらないというわけではありません。

6年制という期間から専門性が高められるということは、薬学とあまり関係のない企業にとっては少し扱いづらい人材となってしまいます。

ドクターまで進学したのに就職ができない、といっているような問題と似ていて、薬剤師として将来的に働きたいなら良いのですが、あえて別の方向に進みたいとなると苦労する可能性があります

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執筆者情報

薬剤師転職JAPAN編集部
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