薬王堂の薬剤師は仕事と私生活を両立しやすい!?
更新:2023/04/14
[ドラッグストアを会社別に見る]薬王堂の薬剤師の仕事の拠点は東北地方になります。薬王堂は様々な商品を揃えながら、処方箋も扱うという地元と密着した店舗経営を行っています。
薬王堂の特徴の1つに転勤の多さが挙げられます。一見デメリットにも見えるこの特徴ですが、どのようなものなのでしょうか。
他の特徴も踏まえながら薬王堂についての情報を見て行きましょう☆☆☆
薬王堂の薬剤師は東北で活躍!
薬王堂の薬剤師、というとあまり馴染みがない、という方もおられるでしょう。
株式会社薬王堂の本社所在地は岩手県の紫波郡矢巾町で、店舗展開も東北中心なので他の地域にお住まいの方にはなかなか馴染みのない名前かもしれません。
しかし、創業は昭和53年4月、設立は平成3年6月とすでにドラッグストアとしての歴史があり、資本金は11億8千万円、売上高は520億円超、さらに店舗数は173店舗と順調にその規模を拡大しています。
従業員も1,664名と1000名を超え、事業内容はドラッグストアチェーンの運営だけのみならず、調剤薬局事業にも広がっています。
ドラッグストアとしての事業内容を具体的に説明すると、ドラッグストア事業は主に生活必需品を中心に取り扱っていて、より低価格での品揃えの充実を目指しています。
また、お客様のための健康、そして美容に関して気軽に相談できるように従業員のライトカウンセリング力の充実にも力を入れていて、質の高いサービス提供が目標となっています。
薬王堂は地域密着型の店舗展開を行っており、今後も東北地区を中心にスーパードラッグストアとしてドミナント出店していくとしています。
そのため、地域住民の生活に密着した形での運営が行われています。
調剤薬局事業としては、医薬分業が進行している中で地域密着型のかかりつけ薬局を目標として運営を行っています。
調剤薬局型の店舗には、調剤併設型店舗と調剤専門薬局があります。
その名の通り、ドラッグストアと調剤薬局が一緒になっているか、調剤薬局のみの二種類なので、その種類によってもその店舗ではたらく薬剤師の仕事内容は変わってきます。
いずれにしろ、服薬指導や健康相談などといった薬剤師としての専門的な仕事がドラッグストアのみの店舗より多くなると言っていいでしょう。
薬王堂の薬剤師が目指すところとは?
薬王堂の薬剤師になると、どのような教育理念に従うことになるのでしょうか。
薬王堂の原点は、基本の徹底にあります。 自ら考え、そして自ら行動する、というのが薬王堂に求められる人材なのです。
現場主義を重視する薬王堂は、常に現場で自ら考え、現場で得られる経験を重要としています。
薬王堂の教育カリキュラムは、段階、そして種類別に充実していて、新入社員を対象とした日常店舗業務の研修に始まり、さらに流通や経済、そして店舗経営といった様々な専門的分野を勉強できます。
具体的には、新入社員の現場教育、つまりOJTがあります。
一方的に講義を受けるのではなく、実際に身体で経験として学ぶことを重視しているので、一箇所の店舗にとどまるのではなく、いくつかの店舗を経験し、店舗運営の基礎を学べます。
また、薬王堂には教育配転という教育方針があります。
更にステップアップして本部の各部署やエリアを監督するスーパーバイザー等を経験することで仕事の幅を広げることが可能です。
店舗内にとどまらないこの研修のお陰でやりがいを持って仕事に向かえます。
薬王堂の薬剤師は儲かるものなの?
薬王堂の薬剤師の給与とはどのようなものなのでしょうか。
初任給は平成25年度の実績で304,000円とされていて、これには薬剤師手当等も含まれています。
昇給は年1回3月に 行われ、ボーナスは6月と12月の年2回と一般的です。
休日は週休2日制を取り入れていて、全体で年間休日は111日で、そのなかで8:00から22:00 のうち、1日8時間(月間シフト制・週40時間)働くことになります。
有給休暇は初年度から10日付き、他にも夏期の長期休暇や特別休暇、さらに育児や介護のために充てられる休業手当もあります。
住宅手当、薬剤師手当といった手当の他に福利厚生として健康保険、そして厚生年金、さらに雇用、労災といった各種保険に加入され、他にも従業員持株会や財形貯蓄の制度があります。
住宅に関しては、借り上げ社宅制度もあり、定年になっても再雇用登録制度が活用できたりと様々な制度が充実しています。
薬王堂の薬剤師として働く際の問題点!?
薬王堂の薬剤師になるのに、いくつか注意点があります。まずは勤務地に関することです。
原則として、正社員で募集しているのは、出店エリアの全域どこででも勤務できるという方です。
勤務地の希望は出せても最終的な決定権は会社が持っているのでなかなか自分の希望通りとは行かないでしょう。
勤務地が会社に決められる以外にも、転勤で住居が変わることがあります。
薬王堂では、「教育配転」という概念をもとにして、よい多くの店舗、そして部署に勤務することで経験値を増やし、スキルアップをしていくためです。
転勤となる頻度は、平均すると、大体1年6ヶ月から2年程度に一回と少し間隔が狭いように感じますが、じつはこれは近くの店舗への転勤、といったように、引越しを伴わないことが多いので転勤の多さ=引っ越しということにはなりません。
そのため、家族がいるから、介護や育児といった事情があってもほとんど問題はないでしょう。
ただし、その分転勤があるからといって会社からの補助が必ずしもあるというわけではありません。
もし転勤の際に引越しを伴うのであれば、会社が店舗近隣にあるアパートなどを手配してくれ、引越しの際にかかってくる諸費用や家賃をある程度負担してくれる、といった制度があります。
会社が転勤先の決定権があると前述しましたが、もちろん社員に希望部署、転勤先を希望することは出来ます。
薬王堂では自己申告制度、というものがあり、これは年に一度行われるもので従業員が将来的に所属したい部署、行きたい店舗などの希望を申告する機会になっています。
ここでの申告は、本人の育成計画にフィードバックされるようになっています。
ただし配置転換については、本人の申告や適性だけではなく、会社全体に関わる将来的な計画などを元に総合的に判断した上、決定しているようです。
転勤が頻繁にあると私生活を犠牲にしなければならないような印象がありますが、東北を中心としている店舗展開を行っているので近隣店舗も多く、転勤に伴う引っ越しはあまりなく、仕事と私生活を両立しやすい職場といえるでしょう。
しかし実際に働いてみないとその雰囲気はわかりにくいものです。そこでおすすめされるのが、薬剤師専門の転職サイトに登録することでの情報収集です。
非公開情報の入手であったり、転職のプロからのアドバイスを受けられたりするので様々な転職の手助けを得ることが出来ます。
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