薬剤師の老健での仕事、そしてその現状というのは?
更新:2023/03/30
[勤務形態, 職種・勤務先]薬剤師が老健で働くということ、独立して行くということ薬剤師の老健での業務というのは、その募集が少ないことなどからなかなか表に出てきません。
実際にどのような事をしていて、もし独立する場合にはどのような項目をクリアしなければならないのでしょうか?
転職、独立の両面から老健薬剤師を検証してみましょう☆☆☆
この記事の内容はこれ!
薬剤師の老健における仕事内容というのはどのようなものなのでしょうか
薬剤師が老健で働くということは、他の薬剤師の仕事とどのような違いがあるのでしょうか?
もし、老健専属の薬剤師となると、入所者専用の薬剤師となるので、どちらかと言うと病院薬剤師に似たものであると言っていいでしょう。
しかし、もし派遣型になれば、調剤薬局の在宅医療における薬剤師と似たものになるでしょう。
給与に関しては幅があり、年収は400万円~600万円が相場でしょう。
調剤薬局と同様、 やはり人の集まりの悪い場所であれば相対的に給与が上がりがちですし、ある程度定員が集まりそうであれば、高い給与というのは難しいでしょう。
ですが、田舎の調剤薬局のように極端に高い給与を提示している職場は少ないほうだと思っていてください。
また、正社員の募集よりは、パートの募集が多いです。
人件費の面からいっても薬剤師の常駐は高くついてしまう上、常に薬剤師が必要というわけではないので、規定にそってちょっと顔を出して薬を管理してほしいという場所も多いのです。
そのため、他の医療施設を兼務している薬剤師を派遣してもらう、といった形を取っている老健が多くあります。
薬剤師が老健で求められる能力、そして薬剤師の配置義務というのは?
薬剤師が老健で求められる仕事内容としては総合的な医薬品管理です。
老健で処方される薬の中には、劇薬となる可能性のあるものがあるので、調べたら数が足りない!なんて事があると大変です。
また、老健は様々な入所者がいることから薬剤師は非常に幅の広い分野の薬を扱うことになります。
さらに老健では多種類の薬を1人の入所者が服用する場合も多いことから飲み合わせにも気を使わなければなりません。
そして老健の薬剤師というのは、基本的に300人あたりに1人、という規定なので、1つの老健あたり1人薬剤師がいるといった程度なので、上記の仕事を独りでしなければならない場合も多くあります。
そのため、老健では様々な仕事を的確にこなしていくという正確さが求められます。
従って、調剤薬局や病院などにおいて調剤の技術や経験があれば、より優遇されるという職場が老健では多数派です。
薬剤師が老健を経営すると言うことにどのような注意点が?
薬剤師が老健を独立して経営するとなるとどのような問題が考えられるでしょうか。
そもそも、老人保健施設、つまり老健には入所者300人に対し、薬剤師1名の設置義務があります。
しかし、それほどの入所者のいる老健というのは珍しいので、実際には、1%の設置率と言っていいでしょう。
基本的に医療法人が設立したような老健であれば、自身の雇っている薬剤師を医療機関との兼務という形で名前を貸すことで薬剤師の配置はそこまで問題にはなりません。
しかし、もともと薬剤師確保できていない診療所や社会福祉法人が自分で設立した老健である場合は、薬剤師を確保するのは難しいといえるでしょう。
また、もし施設内で調剤が行われるようであれば、調剤室を設置する必要があるので、独立して老健を営むようであれば、非常に人材確保、施設確保が難題となるでしょう。
県によっては施設外から薬剤師、もしくは薬剤の派遣が可能なので、薬剤師を常時確保する必要はないかもしれませんが、やはり週1程度は薬剤師に薬品の調達や入所者の状況などを確認してもらう事が必要でしょう。
老健薬剤師というのは、高齢化に伴ってその数が増えてきている仕事です。
しかし、増えていると言っても、病院などのように急に様態が変わったりなどといった状況に遭遇することはほとんどなく、決められた仕事を行うことが多いので、ブランクがある方、一週間のうち数日しか働けない、残業したくない、という薬剤師にとっては非常によい仕事となります。
その分募集が調剤薬局などに比べて少なく、情報が少ないのが難点です。
そのため、老健への転職を検討する際には、コンサルタントなどの専門の転職エージェントの力を借りましょう。
非公開の情報をより効率よく入手できます。まずは薬剤師転職サイトに登録して、転職エージェントとコンタクトをとりましょう。
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