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臨床開発で薬剤師の転職はねらい目!?

更新:2023/04/25

[職種・勤務先]

臨床開発で薬剤師の転職、というと最近、求人誌でもよく見るようになりました。

通称、CRA(臨床開発モニター)と呼ばれるこのお仕事ですが、特徴としては、薬剤師が特に重宝されているのと、収入の良さがあります。

もちろんこれらの点も重要ではありますが、やはり臨床開発に転職するにあたっては、それ以外のポイントも重要になります。

そこで、ここでは臨床開発の魅力の収入以外にも、臨床開発の仕事内容やなどについて紹介していきましょう☆☆☆

臨床開発の薬剤師へ転職したら高収入間違いなし?

臨床開発で薬剤師の転職という選択肢は、その収入面からまず魅力的に感じられるでしょう。

新卒薬剤師の場合、年収は400万ほどと調剤薬局などとあまり変わらない場合もありますが、そのあとの伸び幅が良く、600から800万、場合よっては1000万円越えも珍しくありません。

頭打ちになるとされる調剤薬局の薬剤師などに比べれば、非常に魅力的であるといえるでしょう。

また、転職であれば、経験によってはいきなり高額な年収も可能なので、夢のある職種とも言えます。

ただし、この経験は治験関連のものが重要視されるので、ずっと調剤のみをやっていたり、医薬品に取り扱わない職に就いていたらあまり高い年収は望めないかもしれません。

その対策として、まず低い年収ででも臨床開発に就職し、経験を積んで、転職を再度するという方法もあります。

臨床開発の薬剤師に転職したときのお仕事

臨床開発の薬剤師に転職する際に最も一般的な仕事の流れは、まず医療施設に医薬品の臨床開発試験を行うための治験契約を行い、治験モニタリングを行います。

そこで十分なデータが出せたら書類治験終了手続きに入ります。

臨床開発試験は、医薬品が世に出ていくために十分の有効性と安全性があるのかということを実際に患者さんに投与してみて、安全性の確認、薬物動態などのデータを集めていきます。

その作業を、医師や看護師などの医療スタッフと連携を取り、円滑に進めるため動くのがCRAの役目となります。

具体的には、まず医薬品の臨床開発試験を行うための医療機関の選別から行います。

やはり、腎臓系の薬であれば、腎臓系の疾患のある患者さんが多い施設、といったように適性がありますので、それらの適格性をチェックし、さらに治験の実施を管轄する責任医師を選びます。

この段階が終われば、治験契約のため実際に選定医療機関に出向き、責任者と治験に関する詳細確認を行った後、治験を担当する医療スタッフに治験の進め方などの内容を説明します。

その後、治験に必要となる支給品等を準備して、治験を行うための体制を整えます。

実際に治験が開始されると、最も臨床開発にとって重要な仕事が始まります。

医薬品を市場に出すタイミングが決まっている中では薬に関するデータを集めるまでの期間が決まっているので、治験がスケジュール通りに進められ、投与結果にも問題がないかを逐次確認し、報告書を作成します。

この段階が終われば治験責任医師に治験終了を伝え、支給品などの回収、関連書類のまとめなどを行い、契約完了として支払いなどを行います。

実際に治験を行わない立場ではありますが、問題があった際には対処したりしなければならないので、ある程度薬の知識がある薬剤師が求められ、マネージメント能力も必要とされるため、ある程度の治験に関する経験があることが良いとされるのです。

臨床開発の薬剤師に転職する時の企業の選び方

臨床開発の薬剤師として転職するのであれば、最も一般的な就職先はCRO(医薬品治験支援企業)になるでしょう。

自身で薬を出すのではなく、ほかの会社が治験を行いたいときにその治験を代わりに遂行する治験専門の企業です。

ほかにも製薬メーカーや医療機器メーカーもありますが、治験が行われるのが薬を世に出すタイミングだけ、ということから会社内で臨床開発部を構える会社より、CROのように、CRAを必要時に派遣してくれる支援機構を活用し、社内の臨床開発部を縮小している会社が多いのが現実です。

そのため、今後さらにCROの数も規模も拡大することが推測され、それに合わせて薬剤師の転職者募集も増えていくことが考えられます。

しかし、急激な業務拡大などもあり、教育制度が追い付いていなかったりという違いが会社ごとにあることがあります。そのため、企業選びが転職成功のコツになります。

臨床開発の仕事は、医療機関に直接赴くことから出張が多い仕事です。

しかし会社によっては地方ごとに支店を構え、地域限定で活躍できる制度のある場所もあるので、乗り物酔いがひどい方、育児や介護で家を長期で空けられないといったかたにはおすすめです。

また、外資系の企業も増えてきて、その結果英語を日常的に使うことが求められていたり、外国の企業と同様、退職金制度をもたなかったりと、知らないと後々困ってしまう場合もあります。

そんな事態を避けるためにおすすめなのが薬剤師の専門の転職サイトです。

サイト内では豊富な転職先候補のほかにもそれらに関する非公開情報や、転職先の選び方のアドバイスもありますので、転職先を選ぶ際に非常に助けになります。

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執筆者情報

薬剤師転職JAPAN編集部
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