かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキング!意義と給料
更新:2023/05/28
[給料・年収]かかりつけ薬剤師は大変な仕事だ。
薬剤師への負担が大きい。
だからこそ、頑張った分はしっかり評価されたいよね
かかりつけ薬剤師を評価してくれる調剤薬局ってどこ?私、わからない
かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキングを見れば、あなたがどんな調剤薬局に転職すれば良いかが見えてきます!
目次
かかりつけ薬剤師が評価される意義がわかればやりがいがアップする!
かかりつけ薬剤師をやるなら評価されたい!
かかりつけ薬剤師は大変な仕事です。
やりがいはあるものの、24時間対応だし、スキルアップは必要だし、連絡先を教えるからプライバシーも心配。
でも、これからはかかりつけ薬剤師の時代です。
厚生労働省が打ち出した方針から、調剤薬局で働く限り、かかりつけ薬剤師を避けることは難しいです。
負担が大きいかかりつけ薬剤師をどうせやるなら、しっかり評価してもらいたい!
頑張った分だけ、きちんと評価してほしい。
これは当たり前の考えですよね。
かかりつけ薬剤師が評価されるかどうかは、調剤薬局によって違います。
大手調剤薬局か中小調剤薬局かによっても違いますし、立地によっても異なります。
ということを避けるためにも、かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局に転職する必要があります。
かかりつけ薬剤師が評価されるかどうかは調剤基本料がカギ!
かかりつけ薬剤師が評価されるかどうかは、診療報酬の調剤基本料がカギになります。
かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキングをより深く理解するために、まずは診療報酬の調剤基本料の算定条件を確認しておきましょう。
<令和4年度診療報酬改定での調剤基本料>
引用:厚生労働省「令和4年度診療報酬改定の概要【全体概要版】」
<調剤基本料の点数>
- 調剤基本料1:42点
- 調剤基本料2:26点
- 調剤基本料3(イ):21点
- 調剤基本料3(ロ):16点
- 調剤基本料3(ハ):32点
- 特別調剤基本料:7点
特別調剤基本料は同一敷地内薬局が該当します。
中小調剤薬局は調剤基本料1になるか、調剤基本料2になるかで経営は大きく変わります。
大手調剤薬局は調剤基本料1や調剤基本料3(ハ)を狙わないと、診療報酬は大きく下がります。
当然のことながら、中小調剤薬局や同一グループの保険薬局の数が300未満の大手調剤薬局は調剤基本料1を算定できるように、薬局数が300以上の大手調剤薬局は調剤基本料3(ハ)を算定できるように、試行錯誤しながら経営しています。
中小調剤薬局や薬局数が300未満の大手調剤薬局が調剤基本料1を、薬局数300以上の大手調剤薬局が調剤基本料3(ハ)を算定するためには、 処方箋の集中率を下げることが必要になります。
そして、処方箋集中率を下げるために、かかりつけ薬剤師が必要になるのです。
このことを念頭に置いてから、かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキングを見ていきましょう。
なぜ、かかりつけ薬剤師が評価されるか?かかりつけ薬剤師が調剤薬局の診療報酬にどのように貢献しているのか?
これらを理解できると、かかりつけ薬剤師が評価されることの意義が見えてきます。
そうすれば、かかりつけ薬剤師のやりがいにもつながりますよ。
かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキング
かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキングを見ていきましょう。
第1位 大病院門前の大手調剤薬局 | |
第1位 中小病院門前の大手調剤薬局 | |
第1位 クリニック門前の大手調剤薬局局 | |
第4位 大病院門前の中小調剤薬局 | |
第5位 中小病院門前の中小調剤薬局 | |
第5位 クリニック門前の中小調剤薬局 | |
第7位 面対応の大手調剤薬局 | |
第7位 医療モール内の調剤薬局 | |
第9位 ドラッグストア併設の調剤薬局 | |
第10位 面対応の中小調剤薬局 |
今からかかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキングを詳しく解説していきます。
ただ、1つ注意してもらいたいことがあります。
それは、かかりつけ薬剤師が評価されるのかどうかは、その調剤薬局次第になります。
大手調剤薬局でも企業によって違うんです。
ここでの説明はあくまでも「そういう傾向がある」ということになるということです。
それでも、かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局人気ランキングをチェックしておくと、転職する時の参考になります。
門前にある大手調剤薬局はかかりつけ薬剤師は必須
第1位~第3位は門前にある大手調剤薬局です。
かかりつけ薬剤師をしっかり評価してもらいたいなら、門前にある大手調剤薬局がおすすめです。
門前にある大手調剤薬局は、かかりつけ薬剤師制度に積極的に取り組んでいます。
悪く言えば、かかりつけ薬剤師のノルマが厳しいのです。
門前の調剤薬局は、薬局の規模に関係なく、処方箋集中率は高くなります。
しかも、大手調剤薬局は中小調剤薬局とは違い、グループでの処方受付回数の合計回数の縛り(月3万5000回超・4万回超・40万回超)があります。
門前の大手調剤薬局は何とか処方箋集中率を85%以下に下げないと、調剤基本料1(300店舗以上は調剤基本料3(ハ))を算定することができません。
85%超になると、調剤基本料の点数は2分の1になってしまうので、処方箋集中率を85%以下にする必要があります。
処方箋集中率を下げるための手段がかかりつけ薬剤師です。
かかりつけ薬剤師に指名してもらえば、患者さんに門前の病院・クリニック以外の処方箋を持ってきてもらえるので、処方箋集中率を下げることができます。
だから、門前にある大手調剤薬局は、かかりつけ薬剤師のノルマが厳しいです。
これを逆に考えると、かかりつけ薬剤師を頑張れば、それだけ調剤薬局に貢献できる。
収益に直結するような貢献度が高い薬剤師を高く評価するのは、調剤薬局として当然である。
「かかりつけ薬剤師の需要が高い=頑張れば評価につながる」ということです。
それゆえに、門前にある大手調剤薬局では、かかりつけ薬剤師を高く評価してくれるというわけですね。
門前の中小調剤薬局は店舗規模がポイント
第4位~第5位は、門前にある中小調剤薬局です。
中小調剤薬局は、大手調剤薬局よりも調剤基本料はやや有利になります。
大手調剤薬局とは違い、中小調剤薬局グループ全体で処方箋受付回数が月3万5000回を超えなければ、診療報酬3にはならないのです。
そのため、かかりつけ薬剤師は門前にある大手調剤薬局ほど求められてはいません。
中小調剤薬局は店舗ごとの処方箋受付回数と特定の医療機関の処方箋集中率で、診療報酬が決まります。
大手調剤薬局ほど厳しくはありません。
でも、処方箋受付回数が多く、さらに特定の処方箋受付回数が多くなると、調剤基本料2になってしまいます。
だから、中小薬局でも大型店舗が多い総合病院門前は、調剤基本料2になりやすいので、かかりつけ薬剤師の需要が高く、きちんと評価してもらえる傾向にあります。
中小病院門前やクリニック門前の中小調剤薬局は、それほど店舗が大きくありません。
そのため、調剤基本料1を算定しやすく、かかりつけ薬剤師の仕事を頑張っても、それほど評価されないこともあります。
面対応や医療モール内の調剤薬局ではそれほど評価されない可能性あり
第7位~第10位は面対応の調剤薬局か医療モール内にある調剤薬局です。
ドラッグストア併設の調剤薬局も、実質は面対応の調剤薬局です。
面対応の調剤薬局は、特定の医療機関の処方箋集中率が低いです。
だから、大手調剤薬局でも中小調剤薬局でも、調剤基本料1(300店舗以上は調剤基本料3(ハ))を算定することができますので、かかりつけ薬剤師の需要はそこまで高くありません。
医療モール内の調剤薬局の場合、処方箋集中率は自動的に下がります。
よほどの特殊な医療モールでない限り、処方箋集中率は85%以下になるはずですから、かかりつけ薬剤師が頑張らなくても、医療モール内の大手調剤薬局は調剤基本料1(300店舗以上なら調剤基本料3(ハ))を算定できます。
医療モール内の中小調剤薬局の場合は、調剤基本料1になるか調剤基本料2になるかは、集中率ではなく処方箋受付回数がカギを握ります。
調剤基本料2の要件には「保険薬局と同一建物内の保険医療機関は合算」という注意書きがあります。
医療モールに入っている医療機関の処方箋受付回数はすべて合算ということですね。
医療モール内での処方箋が月4,000回を超えていたら、集中率は関係なく調剤基本料2になってしまいます。
かかりつけ薬剤師が頑張るかどうか関係なく、調剤基本料が決まるのです。
だから、医療モール内の調剤薬局では大手・中小どちらでも、集中率を軽減すべくかかりつけ薬剤師がいくら頑張っても、きちんと評価されないこともあります。
それでも、門前にある大手調剤薬局が運営する医療モール内の調剤薬局は、グループ内の門前店舗に合わせる形で、かかりつけ薬剤師を評価してもらえるかもしれません。
それに対し、ドラッグストア併設の調剤薬局は、ほぼ全店舗が面対応の立地なので、かかりつけ薬剤師の需要が特に高いという店舗はありませんので、一律でかかりつけ薬剤師の評価は低いです。
そして、面対応の中小調剤薬局は、自動的に調剤基本料1が算定できます。
また、かかりつけ薬剤師制度に積極的でないところが多いです。
だから、かかりつけ薬剤師への評価は高くないのです。
あなた1人でかかりつけ薬剤師を頑張っても、調剤薬局は何の評価もしてくれず、がっかりすることになるかもしれません。
かかりつけ薬剤師の評価方法は給料に関係することが多い!
かかりつけ薬剤師の評価方法は、調剤薬局によって異なります。
でも、多くの場合は、給料・年収に反映される方法で評価されます。
- かかりつけ薬剤師手当として給料に加算
- ボーナスでの評価が高くなる
- 社内表彰されて、金一封が貰える
- 昇進が早くなり、生涯年収が上がる
どの方法で評価されるかは、その調剤薬局次第ですが、日本調剤ではかかりつけ薬剤師として、特に優秀な人(かかりつけ薬剤師の同意書を多く獲得した人など)は社内で表彰されます。
また、日本調剤ではボーナスは相対評価で決まります。
かかりつけ薬剤師を頑張れば、頑張っていない同僚に比べて、しっかり評価されますので、ボーナスが上がり、給料・年収が上がるというわけです。
これは、あくまでも一例ですが、給料に関係した評価になることは間違いないでしょう。
かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局に転職するなら薬剤師転職サイトを使おう!
だから、かかりつけ薬剤師を頑張りたいなら、あなたのその頑張りをしっかりと評価してくれるところに転職しないと大損します!
かかりつけ薬剤師が評価される調剤薬局で働きたいなら、薬剤師転職サイトを使いましょう!
1位の調剤薬局でも、かかりつけ薬剤師を評価してくれない所もある?
どういう方法で評価してくれるのかも調べますよ!
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