KYT(危険予知トレーニング)は薬剤師にとって重要なもの
更新:2024/02/02
[モチベーション, 不安と悩み]KYT(危険予知トレーニング)は薬剤師のみならず、多くの職業の方に活用されているトレーニングです。
薬剤師のミスは結果的に医療過誤となり、被害者、加害者共にダメージを残す最悪の事態です。
そのような事態が起きないためにも、そしてそのような事態が起きた際には二度と起こさないためにもこのトレーニングは非常に重要なのです☆☆☆
この記事の内容はこれ!
KYT(危険予知トレーニング)と薬剤師はどのように繋がる?
KYTと薬剤師は切っても切れない関係にあります。
これは薬剤師だけに言えることではありませんが、医療という人の命を扱う分野にいる以上特に強調したい部分です。
医療における危険というと、医療事故が該当すると言っていいでしょう。
ここで注意しなければならないのが、医療事故は当事者だけでなく、被害者ともに不幸になるものだということです。
訴訟大国であるアメリカでの医療訴訟であれば、ほとんどただのクレームだろう、と思っている方もいるかもしれませんが、実際にはお金目当て、言いがかりだった例は2割程度に収まると言われています。
つまりは、実際にそれほど多くの医療過誤が起こっているということなのです。
そこで必要になってくるのが、薬剤師と切っても切れない関係にあるKYT(危険予知トレーニング)なのです。
KYT(危険予知トレーニング)を薬剤師が行う際の順番
KYT(危険予知トレーニング)を薬剤師が行う際にどのような順序があるのでしょうか。
まずは、何よりも真実の究明です。
なぜ事故が起こったか、人為的、もしくは機械的ミスだったのか。そして続くのは事故を起こした当事者からの謝罪、つまり事件の公開です。
これは記者会見を開くべき、と言っているのではなく、関係者が自分たちが関わっていると自覚することが重要なのです。
薬剤師の働き場所はなにも調剤薬局や病院などに限定されるものではありません。
医薬品を作る、医師に提供する、という仕事でも結果的に医療過誤に繋がる可能性はゼロではありません。
すなわち、自分たちの作った、自分たちの関わったものが何かしらの形で事故に関係した、ということを会社が、自分が自覚することが重要なのです。
そこから事故の再発防止策を練る際に、医療事故を減らすための対策としてKYT(危険予知トレーニング)が行われるのです。
危険予知トレーニングというのは、文字通り危険を予知するトレーニングです。
医療事故を予想して架空の状況を想定しての危険予知トレーニングももちろん重要ですが、実際にあった事柄を対象にすることでより効果は上がります。
さらに当事者が自らトレーニングを行い、関係者がそのトレーニングを受けることでより印象に残り、同じ過ちを起こすことの抑止効果につながります。
この順序の1つでも抜けてしまうと、同じ事件が再度起きてしまう危険性が残ってしまうのです。
KYT(危険予知トレーニング)を薬剤師が行うのは人為的ミス防止のため
KYT(危険予知トレーニング)を薬剤師のみならず、様々な職種で考えると、残念ながら、事故の原因と言うのは、ほとんど人為的なものです。
ハインリッヒの法則によれば、人間は間違いを犯すものであり、人間はミスを犯す特性があるとされています。
そういう特性を持っている以上、人為的ミスを根本から無くすことは困難です。簡単に言ってしまえば、ミスをしない人間はいないのです。
うっかりといった不注意や思い込みなどの錯誤、さらに慣れからくる省略行為に締め切りなどからくる焦りが挙げられます。
しかし危険(Kiken)、予知(Yochi)、トレーニング(Training)を行うことでそれらを原因とする医療事故を減らすことができるのです。
KYT(危険予知トレーニング)を行うのは何も事件が起こった後とは限りません。
危険への感受性を高める、危険に対する集中力を高めるトレーニングなので、まだ起きていない危険を察知することもトレーニング内容に含まれます。
日頃から定期的にミーティングを行い、危険を察知した場所、状況などを挙げて、注意喚起を行ったり、指差呼称を行うことで互いに確認・唱和を行うことなどが理想的です。
これは、将来的な危険の回避の他にも、問題解決力・意欲を高めることや、チームワークの強化、さらに安全意識の高い職場作りにつながります。
もし新しい職場を考えていて、転職先の条件を迷っているのであれば、KYT(危険予知トレーニング)を行っているかどうかは判断基準の1つにしても良いかもしれません、そのような取り組みに積極的な職場は安全意識が高い指標の一つとなるといえます。
このようなポイントは求人票からはなかなか知ることが出来ませんが、転職サイトでコンサルタントなどを通じて内部事情を知る事もできるでしょう。
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